> 南三陸杉デザイン塾 > 活動報告レポート02
10月2日(金)「南三陸杉デザイン塾」の第二回が、場所を東京と千葉に移して行われました。
前日夜からの台風並みに発達した爆弾低気圧の影響で交通機関への影響が懸念されましたが、南三陸から塾長と7名の塾生、プロジェクト実行委員が参加、総勢12名で熱心に見学と実地での学習を行いました。
午前中は、東京・新宿のリビングデザインセンターOZONEで開催中の、icon(日本インテリアコ-ディネーター協会)主催、当塾の小田原健講師全体設計の「コンセプトデザイン展『森のめぐみ 木のかたち』を視察。小田原さんのデザインした椅子に座ったり、収納戸棚の引き出しを開けてみたりして、使いやすさを実感していました。
小田原講師の手になるデザイン画
ベビーベッドや子供用の椅子に施された何ともいえないユーモアのあるデザインは、作り手の人柄をしのばせるものがあり、「周りは杉で家具を作るなんてとんでもないと言っていたが、僕は杉でこそ作るべきだと思ってやってきた」という小田原さんのひと言とともに、深く塾生や実行委員の心に刻まれました。
午後は、東京湾アクアラインを渡って木更津に移動。集成材メーカー、㈱ティー・エス・シーのモデルルームを訪れました。同社は、午前中のコンセプトデザイン展にも深く関わった実績豊富な会社ですが、意欲的な取り組みをいろいろ行っています。そのひとつが、家一軒の内装・家具を、まるごと木を主体にデザインしたモデルルームの建設です。すべてのデザインは小田原健講師の手になるもの。竣工以来、顧客や業界関係者、メディアの訪問が絶えないというモデルルームの中で、同社の和間真一社長からそれぞれの部位について丁寧な説明をいただきました。塾生は、裸足になって杉の床の温もりを体感したり、家具の下に潜り込んでその構造を確かめたりしていました。デザイン塾塾生ならではの鋭い質問も飛び、とても意義深い視察となりました。
最後は、先進的な工作機械の並ぶ本社工場を見学、塾生のなかで「モノづくり」のイメージをより具体的に描く一助となったようでした。
お忙しい中「移動塾」にご協力いただき、惜しげなく知見をご提供いただいた和間社長はじめ㈱ティー・エス・シーの方々に、この場を借りて深くお礼申し上げます。