> 南三陸杉デザイン塾 > 活動報告レポート03
爽やかな秋晴れとなった10月22日(木)、丸平木材の南三陸杉クラブルーム予定地において、主任講師である家具デザイナーの小田原健氏と株式会社ワイスワイスで家具デザインや製造に携わる中山利一氏に出席いただき「デザイン構想の中間プレゼンテーションと指導」と題したデザイン塾の第3回が行われました。
第2回開催でプロがデザインした家具などに直接触れ、大いに刺激を受けた塾生たち。それから約3週間という時間の中で、どのようなアイデアが練られたのか大きな期待が寄せられました。
いよいよ始まったプレゼンテーションでは、床・壁・天井に南三陸杉の加工板を用いて子どもたちが安心して遊べるキッズコーナー、シェード部分に板材を用いるユニークなデザインのランプシェード、森の存在感を間近に感じられるツリーハウス、木のぬくもりに直に触れられる下駄、南三陸屈指の景勝地として知られる神割崎をイメージしたデザイン性の高いスタンドランプ、そして家庭にひとつは欲しい鍋敷きや傘立てなどの日用品に至るまで、さまざまなアイデアが発表されました。
書類やスケッチなどを使ってプレゼンテーションが行われた
小田原氏からはこれまでの経験談からつながるヒントや改善点が指摘され、中山氏からは「どの木材でも置き換えられるモノではなく、南三陸杉の特長を活かしたアイデアがほしい。そして、スケールの大きなものはコンパクトに、アイテム数が多いものは絞り込むことで精度はもっと上がると思います」と、厳しくも温かいアドバイスがありました。それを受け、小野寺邦夫塾長と佐藤太一実行委員からあらためて南三陸杉の特長が塾生たちに教授され、休憩を挟んだ第二部からアイデアの練り直しに入りました。
各自が発表したアイデアについての率直な感想や意見が交わされ、それぞれの課題と方向性などをも確認して、改良案を次回また持ち寄ることを約しました。
最後に小野寺塾長が「ようやく本番に向けた一歩を踏み入れ、それぞれの課題などが見えてきたと思います。疑問点があればメンバー同士や私たちと連絡を取り合うなどしながらしっかり前へ進めていきましょう」と締めくくり、第3回のカリキュラムは修了しました。